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金融危機に端を発した昨今の環境変化は急激かつ深刻であり、経営の効率化、生産性の向上が叫ばれている。バブルが崩壊した後の混乱にも似ている。再び経済の下降局面を迎えた今、私たちは何を考えるべきなのか、本稿では、今こそ真剣に組織の人間関係を再構築し、チーム力の向上に取り組む必要性があることを提起したいと思う。
人はある時代、ある地域、ある家族の中に偶然産まれ、自分が主人公の長いドラマを経験し、必ず死を迎える。どんなにがんばっても永遠にこの世に存在することはできない。だから、人生とは儚いもので、1人ひとりの人生に意味や価値はないということもできるかもしれない。しかし、だからこそ1人ひとりの人間は、自分がこの世に確かに存在したという証がほしいと思うのではないだろうか。
前回概要を紹介した「共創型マネジメント」の出発点は、人は一人ひとりかけがえのない人生を送っているということを認識することではないだろうか。人間というものは、理屈だけで動くわけではない。頭で考えれば正しいことだと思っていても感情的に受け入れることができなかったり、自分の欲求(人を行動に駆り立てる一種のエネルギー)に沿わないことをやっていると、やる気が継続しなかったりするのは経験的に了解済みであろう。ここでは「人を動かす」役割についた人が陥りがちな落とし穴とそれを回避するヒントについて考えてみたい。
私たちは、一人の従業員として会社との信頼関係をどのように捉えているのでしょうか。また、会社は従業員との信頼関係を築くにはどうすればいいのでしょうか。このような問題意識のもと、以前このFXLIフォーラムに掲載したコラム「組織と個人の信頼を築くために」では、組織的公正の考え方を参考にしながら検討しました。
そこで明らかになったことは、
「組織が個人との信頼関係を築いていくためには、評価や処遇の場面だけでなく、日常のさまざまな意思決定の場面や、上司が部下をマネジメントする場面においても、結果とともにプロセスの公正さを保つことが不可欠である」
ということです。
これを踏まえて、本稿では、組織内で起こるさまざまな意思決定やマネジメントのプロセスを公正に保つことが、組織と個人の信頼にどのように結びついていくのかについて、「フェア・プロセス」の研究を参考にしながら考えてみたいと思います。
2009年丑年。「漢書」律暦志によると、「丑」の語は「紐(ちゅう)」という字に由来するそうです。芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を意味しています。厳しい年となることが予想される2009年、景気が底をうって上昇に転じたときに大きく伸びるように、忍耐強く未だ開かぬ種子に栄養を与える覚悟で望みたいと思います。
社会人の能力開発の70%以上は現場での経験によって説明されるといわれています。つまり、伝統的な研修、すなわち教室でなされる知識伝達型の研修が能力開発に寄与しうる部分は僅かに過ぎず、大半が業務経験によってもたらされるのです。
本コラムでは、「エンゲージメントに関する考察【1】実務界の関心は」に続き、エンゲージメントとはどのようなものかについて、心理学や組織行動学の分野における研究成果を踏まえて検討していきます。
なお、「エンゲージメントに関する考察【1】実務界の関心は」では、ASTD(注1)が2007年度に実施したエンゲージメントに関する調査結果を踏まえて、主に米国の実務界でどのような点が関心を集めているかを紹介しました。本稿とあわせてお読みいただければ幸いです。
従業員満足、モチベーション、エンパワーメント、よく耳にするこれらの言葉に、あえて共通項を探すとしたら、働く人の意欲を高め、職場を活性化し、組織の成果を発揮するための考え方ということができるのではないでしょうか。
最近では、同様の言葉として「エンゲージメント」が注目されています。日常で使われる場合には、約束、関与、婚約といった意味ですが、仕事に対するエンゲージメントという場合には意味が異なります(詳しくは本コラムの中で紹介していきます)。そして、従業員の仕事に対するエンゲージメントを高めることが、組織の生産性や業績などパフォーマンスの向上につながるとして、特に関心を集めています。
本コラムでは、2回に分けて「エンゲージメント」について考察を試みます。前半の「【1】実務界の関心は」では、ASTDが2007年度に実施したエンゲージメントに関する調査結果を踏まえて、主に実務界でどのような点が関心を集めているかを紹介します。後半の「【2】学術的な研究成果から」では、そもそもエンゲージメントとはどのようなものかについて、心理学や組織行動学の分野における研究成果を踏まえて検討します。
自分の中に変化が起こる状況を考えるならば、自ら意図をもって能動的に変化を引き起こすこともあれば、自分自身ではなく、他者の意図によって引き起こされることもあります。あるいは、誰も明白な意図は持っていなかったのに、偶然が重なった結果として変化が生じた、ということもあるでしょう。今回このコラムでは企業人の学習、中でもOJTを場面に、カリキュラム開発と意図の存在について考えてみたいと思います。
企業の目的の一つは利益の追求にある。しかし、利益さえ出ればよいと思っている経営者はいないだろう。利益追求の先にある経営者の切ない願いは、「永く愛される企業」でありたいということにあるのではないだろうか。
では、「永く愛される企業」になるには、何が重要なのだろうか。企業の寿命は30年(注1)といわれる中で、数は少ないが、30年を過ぎてもその企業らしくキラキラと輝き続けている企業があるのも事実だ。
企業内で実施される研修は、最終的には実際の仕事における実践力強化を目的としています。
例えば、営業力強化に関しては、「若手セールスの戦力化」や「課題解決型の営業スタイルへの変革」などの課題があり、その解決のための有力な手立てとして、営業スキル研修を実施している企業は多いと思います。しかし、学んだスキルをさまざまなお客さまに対して使いこなすことを、1回の研修だけで実現するのはなかなか難しいといえるでしょう。
このコラムでは、受講者が学んだスキルをできるだけ早く確実に身に付け実行力を現場で発揮してもらうために有効な、営業スキル研修のフォローアップについて考えていきます。
戦略、リーダーシップ、マーケティング、人的資源管理。集合研修で理論を教えられることは少なくないでしょう。そして研修後に「こんなもの、現場で使えないじゃないか」という感想を持つ人も少なくないと思われます。
理論と現実は違うということは誰もが認めるところです。そして社会人は、理論的知識を増やすという目的ではなく、現場の課題解決に役立つ何かを求めて研修に参加します。このような背景が、冒頭のような感想につながるのでしょう。
しかしながら、理論というものは社会人にとって不要なものなのでしょうか。このような問題意識に基づき、そもそも理論にはどのような意義があるのか、またどうすれば研修で学んだ理論を現場活用できるのかについて、持論も交えながら考察し、みなさまの意見を仰ぎたいと思います。
組織が戦略を実行にうつす段階になると、「経営層が意図したようには、現場での戦略実行が進まない。」という声がよく聞かれます。これは「戦略の目的や経営トップの意思、危機感が現場まで十分に伝わっていない。結果として、戦略上求めている行動が現場で見られない。」という状況が多く発生していることを示していると考えられます。
職業柄、社会人に対する教育をさせていただくことがたくさんあります。また、私自身も社会人になってからたくさんの教育を受講してきました。教育を実施した後のアンケートでは、「明日からでも早速実行したい」というようなお褒めの言葉をいただくこともあれば、「意義が感じられなかった」というような辛らつなご批判をいただくこともありました。反対に、私自身が教育を受講した際にも役に立ったと感じることもあれば、そう感じられないこともありました。
「ウチの会社は・・・だよね」と多くの人が批判気味に語ります。人が集まれば会社のグチはつきものですが、グチが出るうちが花なのかもしれません。たとえば顧客満足に関する研究では、クレームを言ってくれる人はまだいい、本当に恐いのは、何も言わないで商品を買わなくなる消費者だと言われます。
会社と従業員(組織と個人)の関係にも似たところがあります。会社への批判が従業員から出るうちは、まだ会社に何とかしてほしいという期待があるからで、本当に恐いのは従業員が黙って会社を去っていくことでしょう。信頼関係を結びたいと会社が考えているのに、従業員は会社が信頼に値しないと考えて、さっさと見切りを付けられてしまうようなものです。本当はもっと会社のことを信頼して、気持ちよく安心して働きたい、このような思いを持つ従業員は多いのではないでしょうか。
やらねばならない仕事だと頭では理解していても、なかなか着手できない。あるいは、やる気満々だったはずなのに、周囲の一言でたちまち意欲が消えうせてしまった。…皆さんもこのような経験をしたことがあると思います。今回は動機づけ、特に他者からの動機づけがもたらす影響について考えてみます。
“夢とは何なのだろう? ぼんやりとした、つかみ所のない、べつにどうでもよいもの?少なくともビジネス社会に生きる“普通”の人間にとってはとても縁遠い、会社生活3年目で、頭の中から完全に消し去った類のもの・・・?”
“かつては私自身夢が持てていた時、描けていた時期あったことは覚えている。しかし、毎日職場で上司に指示され、先輩に諭されているうちに、目の前にある仕事をこなす、次々発生する問題に対処する、という日々にいつのまにか私も慣れてしまったのか・・・。”
毎年、「今年の漢字」が日本漢字能力検定協会から発表されている。
その年をイメージする漢字一文字を全国から公募し、最も応募数の多かった漢字一文字を、その年の世相を表す漢字として、12月12日の「漢字の日」に清水寺で発表している、とのことである。
昨年度(2007年)の世相を表わす漢字は、圧倒的多数で「偽」が一位になった。
顧客の課題解決を目指す営業スタイルを「コンサルティング営業」いいます。この言葉は10年以上前から使われていましたが、現在も、コンサルティング営業への変革をしたいという要望は根強く残っています。というよりも、さらに高まっているといった方がいいでしょう。その理由はどこにあるのでしょうか。
ピーター・F・ドラッカーの言葉を借りるまでもなく、企業が成長し、拡大し、変化していくためにはイノベーションが欠かせません。そして、どんなに大きなイノベーションでも、元をたどれば、一人の社員のアイデアに行き着きます。従って、イノベーションを起こすためには、アイデアを実現に結びつけるマネジメントが必要になります。
人の成長や能力開発を考える際、最初の一歩は、本人の気づきではないだろうか。
多くの優秀な企業では、現場の実行力の強さが企業の強さの源になっていると分析されている。実際に企業に接してみると確かに、戦略を操る本社よりも、お客様接点で日々の稼ぎを生みだす現場に力点が置かれている方が、うまくいっているようである。
それは、企業の強みと課題を調べてみても明らかである。典型的な強みは、現場で一致団結し粘り強く実行することであり、一方で課題は、論理的に戦略を考えることである。
研修の効果測定へ関心が高まる一方、実際、企業の取組みは少ないのではないでしょうか。このコラムでは、効果測定の促進に向けて何をすべきかを考えてみます。
2年ほど前から急にお客様から、人材不足の相談を受けることが多くなった。
それまでは、いわゆる成果主義型の人事制度などや人材余剰の有効活用などの刺激策が多かった。例えば、業績とよりリンクした評価とそれに基づく処遇の仕組みの構築、余剰人材の職種や配置転換を隠れた意図としたアセスメントやプログラムなどであった。
人材の課題が180度変わったかのような、現場での大きな潮の変わり目を感じている。
組織において複数の人間が共に働く場合の信頼はどのようなものでしょうか。ここでは、組織行動論の「チーム」の考え方を参考にしながら、仕事を通じて成果を発揮するための人と人との信頼ついて考えてみたいと思います。
バブル崩壊後の「失われた10年」における縮小均衡状態に別れを告げ、多くの企業では事業拡張路線へと舵を切ろうとしています。しかしながら、従来事業から飛躍することは容易ではありません。イノベーションの重要性を掲げつつも、単なるスローガンで終わってしまっている企業は少なくないのではないでしょうか。
イノベーションを起こすためには、既存の思考の枠組みにとらわれないような発想が必要だといわれます。しかしながら、そもそも思考の枠組みとは何でしょうか。また、どうすれば既存の思考の枠組みから脱却することができるのでしょうか。ここでは、著名な2種類のイノベーション研究の解釈を通じて、それらの問題を考察したいと思います。
成果主義を導入した会社は「成果を上げた社員を報いたい」と考え、報いるための仕組み、つまり評価制度、報酬制度、昇進・昇格制度を構築している。そして、成果を上げた社員を報いることで動機付けをはかり、その社員が成果を上げ続けることを期待している。
信頼とは何か、あらためて考えると、その対象は実にさまざまです。家族や友人といった「人への信頼」、会社や学校、役所などの「組織への信頼」、電化製品や車、食品など「製品への信頼」、電話が通じて、電車が決まった時刻に来るといった「社会インフラへの信頼」、もっと大きく考えれば「国家や宗教への信頼」もあるでしょう。そして、対象による違いはあるとしても、信頼は大切だという認識は共通しているのではないでしょうか。
1990年代前半にバブルがはじけ、日本企業は「少子高齢化」「グローバル化」「技術革新」「規制緩和」等をキーワードにした課題に直面した。このような背景の中、企業の人材マネジメントは、従来、経営を支えてきた「終身雇用」「年功序列」といった日本型雇用慣行を前提とする人事制度の見直しを余儀なくされ、1990年代後半から2000年前半にかけて、多くの日本企業がブームにのるように成果主義を導入した。
所属する組織の風土を決定づけるものは何か。それは、トップからミドルにまで伝染する「マネジメントの言葉と行動」なのではないか。中でも言葉が持つ影響力は多大である、と私は思う。
いくら考えても答えが出なかったのに、ふとしたときに突然、答えがひらめいたことはないでしょうか。例えば、業務中は全くアイデアが浮かばず、悶々とした中で帰途の電車で何気なく本を読んでいたら、その中のある文章が引き金になって、頭の中で、どんどん考えが進み、アイデアが生成されたなどということが。
このような現象は、セレンディピティ(serendipity)とよばれています。
自分の価値観とはどのようなものか。すぐに答えが出せる人材は貴重であるように思う。
価値観という言葉を私なりに定義すると、「様々な物事の中から、直観的に何かを選び出すこと。および、選び出した物事が示す傾向性・特徴」となるのだが、私たち一人ひとりの人生に大きく関わる言葉である一方、自分の価値観がどのようなものか、改めて意識する機会は決して多くない。
最近の人々の脳への関心の高まりには目を見張るものがあります。日本に限らず、世界的にも多くの人々が、20年前とは比べ物にならないほど脳に高い関心を持つようになりました。この20年の間に何が起きたのでしょうか。
ポッドキャスティングとは、音声や動画の番組をパソコンのブラウザやiPodなどの携帯音楽プレーヤーで楽しむ仕組みの事です。
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